2020年本屋大賞受賞作、凪良ゆうさん『流浪の月』感想

ラジオを始めたとブログに書いたら、たくさんの反響をいただきました。
聞いてくださった皆さん、本当に本当にありがとうございます!
こうして文章を公開するのも勇気の要ることだけど、音声となるとさらにさらに勇気が要るんですよねー。。
でもやってみてよかった、かな?(^-^)

あ、第2弾も配信したりしています。
インドアのすすめ

さて、今回の記事は読書のお話。
2020年本屋大賞受賞作、凪良ゆうさんの『流浪の月」を読みました。
この本、すごく評判いいみたいですね。私がいつも参考にさせてもらっている読書感想サイトでも紹介されていました。おすすめの本として。
ということでその感想を書きます。

あらすじ

9歳の女の子、更紗。19歳の男子大学生、文。二人は世間をにぎわせた少女誘拐事件の当事者。
でも二人の関係は、世間の人々が思うものとは違っていたんです。

両親と幸せに暮らしていた更紗。その幸せはずっと続くと信じていました。
ところがそんな生活は失われ、つらい日々が始まります。
家に帰りたくない。そう思っていたとき、更紗を救ってくれたのが文でした。
更紗は文の家で暮らすようになったわけです。

二人での生活はとてもうまくいきました。でもそれもすぐに終わりを迎えてしまいます。
そして15年後に二人は再会するのですが…。

感想

更紗と文の関係は、言葉で表現できるようなものではないのかもしれない。
でも二人の結びつきは確かに強くて。
周りの人になかなか理解してもらえない、それが切ない。

この本を読みながら私が考えていたこと。それは、「幸せって何なのか」ということ。
例えばハムエッグに醤油をかける人もいれば、塩をかける人もいる。ケチャップをかける人だっている。(ちなみに私は醤油派)
いろんな人がいて、幸せの形はいろいろあるんですよね。

そんなことはずっと前からわかっていたつもりでした。
でも私は、無意識のうちに「幸せとはこういうものだ」と決めつけていたのではないだろうか。
それに当てはまらない考え方を、ただ受け入れられないからというだけで否定していたのではないだろうか。
ふとそう思って、読みながら反省したりしました。

みんな、もっと自由に生きられればいいのに。そう願わずにはいられません。
誰かに嫌な思いをさせるのであればそれはよくないことだけど、そうでないなら生きたいように生きればいいはずなのに…。
なんてことをしみじみ感じさせてくれた、深い物語でした。

ちなみに、私はこの本を点字で読みました。点字ディスプレイが久々に大活躍。
ディスプレイを何度もなぞった指先に、心地よいしびれを感じました。

『流浪の月』(Amazon)

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