今だから読みたい小説!高嶋哲夫さんの『首都感染』感想

家にこもってばかりいるこの頃。そろそろ疲れてきたなあなんて思うのですが…
やっぱりこんなときは読書ですよねー。
ということで、このところアウトプットに一生懸命であまりインプットの時間を取れていなかった私ですが、ゆっくり小説を読みました。
新型インフルエンザの大流行を描いた、高嶋哲夫さんの『首都感染』。
今の状況に近いところがあるとのことで、手に取ってみた本です。
その感想を書きますね。

10年前の小説なのに…

この本の著者である高嶋哲夫さんは、「大きな地震が起こったら…」「富士山が噴火したら…」「原発がテロリストに占拠されたら…」など、さまざまなシミュレーション小説を書かれている方です。
そういえば「首都を岡山に移転してはどうか」という小説もありました。高嶋さんは岡山出身なんだそうですね。
うん、私も首都は岡山がいいと思う。

『首都感染』は、新型インフルエンザが全世界に広がり、パンデミックを引き起こすというお話。
感染拡大を防ぐため、東京は封鎖されます。
起こることすべてがリアルでドキドキしましたが、総理や厚労省が優秀だったのでいろんなことがスムーズでした。
致死率60%ということで今回のコロナとは少し違いますが、学ぶべきところは多いと思います。
現実の日本はこれからどうなるのか。首都封鎖なんてことにならなければいいけど…。

夫は数年前にこの小説を読み、それがきっかけで備蓄マンになったのだといいます。
確かにこんなの読んだら備蓄の大切さを感じずにはいられません。
でももし私が数年前にこの本と出会っていたら、何か別の世界の話のように思っていたのではないでしょうか。
コロナ騒動のようなことが起こるなんて、ちょっと前までは想像もしていなかったんだから。

この小説が発表されたのは2010年。高嶋さんは、いずれこのようなことが起こると考えられていたのだそう。
予言ではないかというくらい今と重なるところがあり、話題になっているようです。注文が殺到して重版というニュースも。
専門的な話も出てきますが、とてもわかりやすく書かれていて読みやすいので、勉強になります。おすすめです!

前向きに過ごしたい

耳に飛び込んでくるのは暗いニュースばかり。なかなか希望の見えてこない日々が続きますね。
そんな状況の中で私たちにできること。それはやっぱり、正しい知識を持って冷静に行動すること。
これまで人類はさまざまなウイルスと戦ってきました。医学は進歩しているし、収束する日は必ずやってくる。

外出が難しいのはつらい。でも今だからこそできることもたくさんある。
みんなに会えないのは寂しい。でもこんなときだからこそ人とのつながりがより強く感じられて、温かい気持ちになれる。
だから私は楽しいことをどんどん見つけて、時間を有効に使おうと思っています。
笑顔で、前向きに過ごしましょう♪

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