マトリョミンという楽器を習っています。
どんな楽器なのかについてはこちらの記事をご覧ください。
マトリョミンという不思議な楽器を始めてみた
前回のマトリョミン記事では、コンサートデビューに向けて合奏の練習を始めたことについて書きました。
マトリョミンの弾き方と合奏の仕方を学んで感じたこと
この記事では、そのデビューがどんなものだったのかをお話しします。
大変だった準備
コンサートに出るためには、演奏の練習はもちろんですが、そのほかにもいろいろと準備しておかなければならないことがありました。
例えば、私の見た目に関すること。
見た目…。私の苦手分野(^^;
だけど人前に出るからには、いつものように「人の目なんて気にしないもん」と開き直るわけにもいかず…(-_-;
ヘルパーさんに助けてもらいながら、見た目を整えるために必要なものをそろえることにしました。
ところが、これが予想以上に大変な作業となりまして。
最終的には何とかなったけど、コンサートに適したものがなかなか見つけられなくて。
演奏以上にこうした準備が悩みの種だったわけですね。
そんなこともあり、いろいろ心配になって、私は後悔していました。
準備は大変だし、慣れないことばかりだし、今の段階でコンサートに出るなんてやっぱりやめたほうがよかったかも。
今の段階どころか、これから先だって、私が出れば迷惑をかけるだけかも。。
せっかく誘っていただいたからといって、軽い気持ちで引き受けるんじゃなかった。
そんなことばかり考える日々でした。
それでも、出ると決めた以上、もう後には引けません。
「コンサートは今回限りだ」と心に決めて、頑張ってみることにしました。
いよいよ本番の日
ついに、恐れていた本番の日がやってきました。
何もかもが初めてで、不安感マックス。とにかくドキドキでした。
私がみんなと一緒に演奏するのは1曲だけ。でも出番は2回。
先生がMCをされている間に準備を整え、演奏を始めるという流れになるのだとか。準備というのはそれほど難しいことではないのですが、短い時間で楽器のチューニングという大切な作業を完了させなければならないので注意が必要です。
リハーサル
まずはリハーサル。
曲の初めの部分を演奏してみました。
…何かがおかしい。聴診器から自分の音が聞こえない。自分の音が聞こえないというのは大問題です。
確認してみると、それもそのはず。聴診器がマトリョミンにつながっていない!
聴診器には器具が取り付けてあって、その器具をマトリョミンに差し込んで演奏するのですが、器具がマトリョミンから外れていたんです。
そんな基本的なことを見落としていたなんて、どうしちゃったんだろう、私。
なんてちょっと落ち込みそうになったけど、これから本番なんだから落ち込んでいる暇はない。リハーサルでこういう失敗をしておいてよかった、と思うことにするしかありません。
本番では同じ失敗をしないように、先輩方の助言を受けて工夫しました。
1回目の出番
そして、本番です。
初めての出番。
ヘルパーさんに案内してもらい、自分の席につくと、急いでチューニングです。
…おかしい。自分の音が聞こえない。
器具が外れていないことはちゃんと確認したのに…。
しばらくあたふたして、やっと気づきました。
聴診器が、器具から外れている!最悪!!
曲が始まる前に気づいて、自分の音が聞こえる状態にできたのはよかったのだけれど、あたふたした状態は続いていて、思うようにいかないスタートとなってしまいました。
ああ、もう帰りたい。。でもこのままでは帰れない。。そんな気持ちでその出番を終えました。
控室に移動すると、次の出番こそはうまくやれるように、対策を練りました。
先輩方が親切に、本当に親切に、いろいろと教えてくださって。ありがたい限り。
そのおかげで、今度は自信を持って臨むことができました。
2回目の出番
2回目の出番は、大きなハプニングはなく、いい感じでしたよー!
笑顔でいられるくらいの余裕もあった。と思う。
やっぱり、みんなで合奏するっていいなあ。楽しいなあ。
なんて思いながら、気持ちよく演奏できました。
コンサートを終えて
終わってみると、肩の荷が下りたという感じで、すがすがしい気分でした。
うまくいかなかったところを思うと心が痛むけれど…。
本当に貴重な経験をさせていただいたな、と思います。
それからは、「今回限り」と決めたとおり、もうこういう場に参加するということは全くなく…
という予定だったのですが、また数ヶ月後には次の「映像収録」というイベントに向けて動き出すことになってしまいました。
まあわかってたんですけどね。なんだかんだ言って、私のことだから機会があるならこういうイベントにどんどん首を突っ込みたくなるって♪
今だって、ギネスに挑戦するという大きなイベントに向けて練習しているところだし。
そのあたりのことは、また別の記事で書きますね。
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