松岡圭祐さんの『高校事変』を読みました。
その感想を書きます。
松岡さん作品と言えば…
松岡さんと言えば、『万能鑑定士Q』シリーズとか「水鏡推理』シリーズとか、いろいろ読みました。どれも面白いんですよね。
読みだしたら止まらなくなります。
「寝る前にちょっとだけ…」とか思って読み始めたら最後、寝るのを忘れて朝までコースに。そんな危ない本。それが松岡さん作品です。
で、『万能鑑定士Q』シリーズなどは、「人の死なないミステリー」なんですよね。安心して読めます。
ところが今回読んだ『高校事変』、それとは真逆だったんです。
同じようなタイプの作品に『探偵の探偵』シリーズがあるのですが、それ以上に残虐なシーンが盛りだくさんではありませんか。
気持ちに余裕があるときに読んだほうがいいかも。
『高校事変』感想
総理大臣が高校を訪問したら武装勢力が侵入してきて…というお話。
学校は大変なことになり、何百人もの犠牲者が出ます。
そんな中、その高校に通うヒロイン・結衣が大活躍。
彼女は平成最大のテロ事件を起こして死刑になった男の娘で、みんなから恐れられているのですが、実はとても優しい心の持ち主なんです。嫌な世界をたくさん見て育ったのかもしれないけど、温かい人たちも周りにいたのかな。
小さい頃からの経験で身につけた化学や武器の知識を活かし、みんなを助ける結衣。高校生とは思えません。
松岡さん作品に出てくるヒロインってみんなすごいんですよねー。信じられないくらい頭がいい。勇気がある。そして飛び抜けた美人。結衣も例外ではありません。
人の命がどんどん奪われる恐ろしい話ではあったけど、読後感は最高。痛快でした。
残酷な行動に出ることはあっても、悪意を持たない人たちのことはしっかり守っている結衣。すてきな女子高生でした。
このシリーズ、まだまだ続いています。早く続き読みたい。
でも手をだしたら止まらなくなりそうだからタイミングを考えて読まないとなあ…。
なんとこのシリーズ、もう７巻まで出ているようですね。
第１巻は2019年５月に出ていて、それからまだ１年ちょっとしか経っていないというのに！何という執筆速度！
こんなすごいものを、どうしてそこまで速く書けてしまうんだろう。
時事ネタもしっかり取り入れられていて驚かされます。最近出たものにはちゃんとコロナのことが書かれているのだそう。
ああ、そんな速く執筆する力、ほんの少しでいいから分けていただきたい…！
やっぱり松岡さんすごい。
そしてスピーディーに音訳作業をしてくださる点字図書館の方々に感謝ですね！
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