文章を書くのがもっと好きになる本『つらいことから書いてみようか』

またまた本のお話。
今回読んだのは、『つらいことから書いてみようか名コラムニストが小学校5年生に語った文章の心得』という本です。
スマートニュースアプリで読書関連の記事を見ていたときに見つけました。
本の内容の一部が紹介されていたのですが、それを見て「なるほど!」と感激したんですよね。ちょうどそのとき文章に行き詰っていたこともあって。
ということでその感想です。

「魔法の授業」から私が学んだこと

この本に収録されているのは、名コラムニストの近藤勝重さんが小学校5年生の子どもたちに向けて行った「魔法の授業」の様子。
文章とは何か、何をどのように書けばいいのか、有名な作家さんのエピソードなどを交えてわかりやすく語られています。
作文が嫌いだった子どもたちも、この授業をきっかけに「書いてみよう」という気持ちになれたのだとか。

私は今こうしてブログなど書いていて、書くことが好きとか言っているわけですが、子どもの頃は学校で書かされる作文が大嫌いでした。
(ちなみに読書感想文はもっと嫌いでした)
どうにかして作文の宿題を回避できないものかと、そんなことばかり考えていたような気がします。
私も子どもの頃にこんな授業を受けたかったなあ。

でも近藤さんのお話によると、書くことを職業にしている作家さんでも、子どもの頃は作文が嫌いだったという人が多いのだそう。
あの村上春樹さんでさえそうだったというのだから驚きです。
春樹さんのような文章はなかなか書けないけど、私も今から頑張ればもっと文章力上げられるかも?
そんな気持ちが芽生えて、何となく心が軽くなりました。

近藤さんの言葉の中で特に共感したのは、「文章はすべてを受け止めてくれる」というところ。うれしいこともつらいこともそのまま書けば、文章はそのまま受け止めてくれるんですよね。
思えば私は誰かに悩みを相談するってどうも苦手なので、つらい気持ちを吐き出したくなったときはとにかく書いているんです。
そうしたらすっきりする。
文章は否定も助言もしないから、安心して何でも書ける。
書くというのは自分のために必要な作業なんですよね。

もっと誰かに向けて書きたい

書くことが好きだと言っているわりに、書いていて行き詰まるばかりの私。まだまだですねー…。
もっともっと書いて、スキルを磨くことが必要なんだろうなと思います。

そういえば子どもの頃、手紙を書くのが好きでした。
交換日記も大好きだった。
誰かを思って書くとモチベーションが上がるし、「伝えたい」という気持ちがより大きくなるから丁寧に書くんですよね。

またそのときみたいに手紙書きたい。交換日記やりたい。
喋って伝えるのが苦手な私だから文章であれこれ伝えたい。
そういうふうにしてたらもっと魅力的な文章が書けるようになりそうな気がする。

だけど、近藤さんも書かれていましたが、そういうのを書く機会って減ってますよね。
メールやLINEで気軽に連絡が取り合えるのはうれしいことだけど、必要なことだけの簡単なやり取りで終わってしまいがち。ちょっと寂しいな、という気がするんですよねー。

というわけで私とつながってくれている皆さん。
私から突然長文のメッセージが送りつけられてきても、温かく見守ってやってください(笑)
つらいことから書いてみようか(Amazon)

コメント

カテゴリー

タイトルとURLをコピーしました