10連休も、もう7日目。
早くも五月病の気配を感じる今日この頃(-_-;
長い休みだなあと思っていたけど、やっぱりあっという間に過ぎていくんだろうなあ。
さてそんなGW、お出かけするのも楽しいのだけれど、家で過ごす時間も私にとっては大切です。
コーヒーでも飲みながら読書に励む。これはもう最高の幸せ!
私が読書をするときには、「サピエ」というWebサービスを利用しています。
ということで今回は、サピエを使って全盲の私がどんなふうに読書を楽しんでいるのか、お話しします。
「サピエ」とは
「サピエ」とは、視覚障害者を初め目で文字を読むことが困難な方々に対して、点字・録音図書のデータなどさまざまな情報を提供するネットワークのこと。サピエに加盟する施設・団体の利用登録者であればそのサービスを利用することができます。
「サピエ図書館」にアクセスすると、図書のデータをダウンロードして読むことができるので便利です。またオンラインでリクエストして、全国の点字図書館などに所蔵されている点字の本やCDを郵送してもらうこともできます。
私は高校生の頃からお世話になっているのですが、読みたい本を読みたいときに手軽に読めるのでとても助かっています。
点字図書と録音図書
私は点字図書と録音図書、どちらも利用しています。それぞれ利用してみて感じることを書きます。
点字図書
点字の本は、紙で読む場合もあれば、点字ディスプレイを使って読む場合もあります。
紙の本のいいところは、ディスプレイに比べたら指に優しいというところ。
ディスプレイに長時間指を滑らせていると、本の続きは気になるけどこれ以上読み続けるのはちょっとつらい、という現象に悩まされるんですよね。
でも最近は、紙の本を読むことは少なくなりました。
紙の本ってとにかくかさばるんですよね。普通の文字の本を点字にすると原本の3倍くらいの厚さになっちゃうんです。持ち運ぶのは大変。
ディスプレイなら、その心配はありません。私は点字の電子手帳のようなものを使っているのですが、そこにダウンロードした点字本のデータを入れておけば、電子手帳に付いているディスプレイにその内容が表示されるんです。
たくさんの本を、電子手帳1つで持ち運べるわけです。本好きにはたまりません。
録音図書
録音図書とは、書籍を朗読し、その音声を録音したもの。基本的にはデイジー図書と呼ばれる視覚障害者向けデジタル録音図書として提供されています。
デイジー(DAISY)とは、Digital Accessible Information SYstemの略。日本では「 アクセシブルな情報システム」と訳されています。活字の読みが困難な人のために製作されるデジタル図書の国際標準規格です。
専用の再生機やパソコンを使って聴くことができます。
再生速度を調節したり、聴きたい箇所への移動が簡単にできたり、とても便利なんですよねー。
デイジー図書の作成って大変な作業だと思いますが、かなり新しい本でもサピエに上がっています。本当にありがたいことです。
どっちが読みやすい?
私は、どちらかというと録音図書より点字図書のほうが好きでした。
何となく、点字のほうが自分の想像の世界に入り込めるような気がして。
でもこのところ、録音図書をよく利用するようになっています。
小型の再生機を使えばどこでも聴けるし、指への負担はないし、とにかく楽なんですよねー(^-^)
それに録音図書って、何かしながら聴くこともできるからいいですね。
まあ何かしながらだと気持ちがほかのところに飛んで、本を聞き逃したりするから注意が必要なんですが…(^^;
まとめ
今回は、サピエで提供されている点字・録音図書について紹介しました。サピエには人気のある本はだいたいあるので、私はいつも楽しませてもらっています。
とはいっても、すべての本が点字・音声化されているわけではありません。
今後電子書籍が普及することで、私たちの読書環境がよりよいものになればいいなと思っています。
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