先日、大阪市立大学ですてきなものに出会ってきました。
それは、「GuideCane(ガイドケーン)」というもの。
視覚障害者の単独歩行をサポートしてくれる、車輪付きの杖型ナビです。
わかりやすくいうと、周囲の環境を確認しながら道案内してくれる白杖。
こういうの、あったらいいなあと思っていたんですよね!
ということでこの記事ではそのことをお話しします。
移動に関する悩みがなくなるかも!
先天性全盲。超方向音痴で迷子常習犯。そんな私にとって、移動というのは長年の悩みの種でした。
1歩外に出れば危険がいっぱい。
「お腹すいたなあ、ちょっとコンビニ行ってこようか」なんて気軽に言いたいところなんだけど、ちょっと近くのコンビニに行くというだけでも私にとっては一大事です(^^;
もちろん子どもの頃、盲学校で厳しい厳しい歩行訓練を受けたので、慣れた場所でなら何とか一人で移動することができます。
でも残念ながら、今も白杖の使い方には自信がありません。
「慣れた場所」をつくるのにも一苦労です。
そして慣れた場所ができたとしても、その場所で突然の環境変化が起きたらもう大変。お手上げ状態。
家族や友人にサポートをお願いするという手もあるわけですが、いつでも気軽にそれができるわけではありません。
同行援護サービスを利用することもできますが、何日か前までに「何時から何時まで」とお願いする必要があります。「今行きたいからすぐ来て!」というわけにはいかないんですよね。お願いできる時間数にも上限があるし。
こんな状況なので、行きたいところがあっても躊躇してしまう、ということは時々あるんですよねー。
でも今回出会ったGuideCaneは、そんな私に希望を与えてくれるものでした。
実用化されれば、私もどんどん好きなところに行けるようになるかもしれません。
GuideCane、実際に使ってみました
このGuideCane、いったいどんなものなんでしょうか。
やっぱり気になるのは使ってみてどうなのかというところですよね。
ということで、デモ機を使用して歩いてみましたよ!
杖の先に車輪付きロボットがついていて、その杖を自分で押しながら歩きます。
歩き始めてみると、特に怖いという感覚はなく、安心して移動できそうな感じです。
曲がり角では、曲がる方向に杖が動くのがわかるので、それに合わせて体の向きを変えればOK。
人が来たりするとブレーキがかかり、衝突を回避することができます。
ちょっとコツがいるようで、最初はうまくいかないところもあったけど、どんなふうにこの装置を使えばいいのかわかってくると問題なく進むことができましたよ♪
このGuideCaneについて、私は最初「動くロボットについていく」というものを想像していました。
でもそうではないんですよね。ロボットを動かすのは人なんです。
自分で動かすから自分のペースで歩けて、安心感がありました。
今後いろんなところに導入されるといいなあ♪
この装置の実用化に向けて、クラウドファンディングが始まっています。
ぜひご覧ください。
GuideCaneに関して詳しくはミルクフに掲載されていますので、そちらもご覧ください。
視覚障害者の地球の歩き方、Guide Caneで自由にどこへでも行ける未来を
まとめ
視覚障害者だって、一人で自由にどこにでも行ける。
そんなことが実現する日はそう遠くないかも!
コメント
なみへいまるさんの移動に関する悩み、
ちょっとコンビニでも、って気軽に行けるものではないんですね。
ぜひそれが簡単にできるような未来になって欲しいです。
ガイドケーンに頑張ってもらいましょう!
ミルクフの中の人さん
コメントありがとうございます!
そうなんです。ちょっとした外出でも結構気合が要るんですよねー。
GuideCaneならきっと、そんな状況を変えてくれますね。応援していきましょう!