盲学校の思い出☆人間関係や寄宿舎のことなど

盲学校生活! 学生時代

4月も2週目。
入学式シーズンですね。
私も昔盲学校で、独特の雰囲気の中入学式を迎えたのですが、そのときのことは今もよく覚えています。
それはちょっと驚きの体験だったのですが、結局私はそんな場所で、12年もの間過ごすことになりました。
ということで今回は、私が盲学校で過ごして感じたことを記事にしてみようと思います。

ワクワクの入学前

盲学校の小学部に入学することが決まり、私はワクワクしていました。
とにかく好奇心旺盛だったので、学校に通うってどんな感じなのか、とても楽しみだったんです。
家から学校までは遠いので、寄宿舎に入らなければならなかったのですが、それについても全く心配はしていませんでした。きっと面白いことが待っていると信じていたんですね。
「友達100人できるかな♪」と大声で歌いたいような気分でそのときを待っていたのでした。

衝撃の入学式

そして迎えた入学式。
小学部から高等部まで、合同で行われます。
ここで衝撃の事実が発覚。
私は1番に名前を呼ばれ、元気よく返事をしたのですが、その次に名前を呼ばれたのは中学部の新入生。小学部の新入生は何と私だけだったのです。。
友達100人どころか、クラスメートは1人もい
ないではありませんか。何てこと…(TT)
ちなみに小学部全体の人数はたったの6人。中学部・高等部を合わせても100人には届きません。
なんだか不思議な感じがしたものです。
私の盲学校生活はそうして始まったのでした。

1対1で過ごす教室

教室では、担任の先生と1対1で過ごすことに。
イケメン(と思われる)の先生を独り占めできることになったのですが、全然喜べません。授業はだいたい1人で受けるから気が抜けないんだもん。(まあそれでも気を抜くのが私なのですが(^^;)
でも1人だから思い切りマイペースぶりを発揮することができました。よかったのか悪かったのか…。

学年が上がると、私にもクラスメートができました。男の子が2人。
1対1の日々はそれほど長くは続かなかったんですね。
雰囲気ががらりと変わって、それはそれはにぎやかなクラスになりましたよ。

それでもやっぱり、どこか寂しい感じはずっとあったような気がします。
例えば修学旅行の夜。私は先生と2人部屋です。
定番の枕投げとかコイバナとか、私にとっては全然定番じゃなかったわけですね。残念。

盲学校の人間関係

とはいっても、盲学校で過ごしてよかったこともたくさんあります。
その1つが、よい人間関係に恵まれたこと。
盲学校で出会う人の数は少ないかもしれませんが、そこで出会えた仲間との関係はかなり深まるんです。
私もクラスメートとはすごく仲良くなれたし、ほかの学年の友達や先生方とも楽しい時間を過ごせました。
もちろんこういう盲学校ならではの濃い人間関係って、うまくいかないときは相当困るわけですが…(^^;

そして、盲学校の高等部には幅広い年齢層の方がいらっしゃいます。そういった方々と関わりを持てたのもよい経験だったと思います。
特に寄宿舎ではその機会が多かったのですが、子どもの頃からいろんな大人の世界を覗き見ることができたというか…(^-^)

なじめなかった寄宿舎生活

私は入学してすぐに寄宿舎に入ったのですが、最初は新しい場所での生活ということで結構張り切っていました。
寄宿舎の先生はとても優しい雰囲気。「きょうからここをお家だと思ってね」と声をかけてくれたのが印象的でした。
家に帰れないのは少し寂しかったけど、私にとってその言葉はとても心強く、順調に日々を送ることができました。
でもしばらく経つと、「やっぱりここはお家じゃないな」と感じている自分に気づいたんですよね。
寄宿舎で仲良くなれた友達もいたし、悪いことばかりではなかったと思いますが、どうもなじめなくて。

寄宿舎に入っていたのは、中学部を卒業するまでの9年間。
高校生になってからは電車通学に切り替えました。
中学時代、嫌で嫌で仕方なかった寄宿舎生活から何としてでも抜け出したくて、学校で歩行訓練にいそしんだんですね。
実は歩行訓練も嫌な授業の1つだったのですが、その目標を実現するためだと思えば頑張れたんです。いやあ、嫌なことを回避するためのエネルギーってすごいものですね。
この経験のおかげで私の行動範囲が広がり、今の生活があるのだと思えば、寄宿舎でモヤモヤを感じたことにも意味があったというものかもしれません。

まとめ

12年間の盲学校生活、本当にいろいろありました。
あんまり思い出したくないようなこともたくさんあるけれど、どんな経験も、きっと無駄にはなっていないのだろうなと思います。
とりあえず今、私はこんなブログを書くような大人になっています。よかったのか悪かったのか…。

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