障害者雇用で働いて感じることを本音で語ってみる

障害者雇用に関して、気になるニュース記事を見つけました。
私も障害者雇用で働いているので、いろいろと思うことがあり…
今回はそのことについて書いてみようと思います。

ニュース記事について

記事によると、中央省庁では、障害者雇用率の水増し問題が発覚したことから緊急で2518人を雇用したのだそうです。そして今、そのうち131人が退職しているといいます。
記事で紹介されているのは、精神障害を持つ女性の事例。上司から指示が与えられず、ホームページを見ながら過ごすばかりになったのだとか。
障害者の雇用率を上げる、それだけを目的に採用が行われていたのかな、という印象。
「雇用率要員」というわけですね。

そういえば以前にも、障害者雇用関連の記事で同じような事例が取り上げられていました。
視覚障害の方の事例でしたが、ほとんど仕事が与えられず、「座っていることが仕事だ」みたいな暴言を吐かれたのだとか。ひどい話です。

「座っているだけで給料がもらえるなんてラッキー!」という考え方もあるわけですが、やっぱりつらいですよね。
ただ雇用率を上げるためだけに障害者を雇うのだとしたら、何のための障害者雇用かわかりません。

障害者雇用で働いていた友人の話を聞いたことがありますが、彼女の場合もそういった事例と同じような状況だったようです。
それは本当に仕事として必要なのか、という業務が与えられていたんですね。
悲しくなります。

障害者雇用で働いていて思うこと

私は障害者雇用で今の会社に就職しました。契約社員として働いています。
会社には在宅勤務で働く障害者のチームがあり、私もそのメンバーの1人です。

私が入社したばかりの頃は、今ほど仕事の依頼はありませんでした。
このチームでどんなことができるのかと、いろいろ可能性を探っている段階だったんですね。

でも、仕事の依頼は少しずつ増えていきました。私の場合はテープ起こしの経験があったので、その業務を中心に担当するようになり、今では忙しくて困るということも時にはあります。
(テープ起こしについてはこちらの記事、テープ起こしってどんな仕事?魅力や大変さは?をご覧ください。)

とはいっても、これが理想的な状況とは言えない気がしてるんですよねー。。
今はテープ起こし業務があるからいいけれど、それがなくなったらと思うと…。
あと数年もすれば、この業務ってうちの会社では必要なくなるかも、と思うんです。
今も、「今回はメモが取れたのでキャンセルで」ということが時々あるし。

それに、忙しいときは忙しいけどそうでないときは本当に暇で、仕事が全くない日が何日も続くということが何度かあったんですよね。
そんなときは、結局雇用率要員としての役割しか果たせていないなあと感じます。

こうして働ける場があるというのはありがたいことです。でも、何かモヤモヤするんですよねー。。
私の場合、「必要だから雇用している」というより、「雇用してしまったから、さあどうしよう」と思われている部分のほうが大きいような気がするんです。
テープ起こしのほかにできることはないかと会社に相談すると、仕事をもらえることもあるけど、多くの場合は困ったような反応が返ってきて。
会社は忙しそうだけど、私の仕事を無理してつくらなければという雰囲気が…。

まあ今はとりあえず、目の前の業務を頑張ってこなすしかないかな、という感じです。

終わりに

何のために仕事をするのかといえば、生きるためというのももちろんありますが、本当の意味で役に立ちたいからというのが大きいのではないかと私は思います。
それができない状況で仕事をすることになれば、やる気はしぼんでいく一方なんじゃないでしょうか。

できないことはあったとしても、そのほかの部分で高い能力を発揮できる方はたくさんいらっしゃると思います。
そういった方々が本当の力を活かせないというのは、とてもとてももったいないことです。
人手不足といわれている今、一人ひとりの能力をもっと活かせる社会をつくっていきたいものですね。

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