全盲ライフってどんなもの?目が見えないってどんな感じ?

私は生まれたときから全く目が見えません。
光も感じないんです。
その状態で生きてきて、全盲歴はもう30年以上になっちゃいました(^-^)
そんな私にとっての全盲ライフはどんなものなのか、見えないってどんな感じなのか、ここで少し紹介してみようと思います。

私が全盲になった原因

私がどうして全盲になったかというと、詳しいことはよくわかりませんが、風疹が原因だったと聞いています。
生まれてすぐに目の手術をしたようです。
当然そのときの記憶はありません。

それから数年経った頃、私は自分が全盲で周りのみんなとはちょっと違うということを知ったわけですが、そのときは「まあそういうものなのかなあ」とのほほんとしていたような気がします。
そして今ものほほんとしています。

いくつのときだったかは覚えていませんが、義眼デビューを果たし、今は両目義眼で生活しています。

見えないってどんな感じなのか

生まれたときから見えていなかったので、私にとっては見えないのが普通の状態。
「真っ暗なの?」と聞かれることがありますが、真っ暗だと思ったことはありません。
だって明るいとか暗いとかよくわからないんだもん(^^;
見えないってどんな感じなのかと聞かれたら、私の場合は「ただただ何もない」と答えるしかないかなあ、という気がします。

見えない世界を体験する方法として、アイマスクをして歩くというのがよくありますよね。
それをすると、確かに見えないという感覚を味わうことはできます。
でも、それだと私が普段感じている世界とは少し違うんじゃないかな、と個人的には思うんですよね。
アイマスク押して突然見えなくなれば、その世界は「怖い!」と感じられるものかもしれません。
でもずっとその状態で生活している私には、その感覚はほとんどないんです。
もちろん危険な場所や初めての場所では怖いと感じることも時にはあるけれど、怖いばかりの世界ではないんですね。

外出すれば何かと不便なことは山のようにあるわけですが、だからこその楽しみを見つけることもできます。
それは全盲ライフの良さ、と言えなくもないかもしれません。

地味に困ること

見えるというのがどういう感じなのか、私にはわかりません。
それで、地味に困るなあと思うことがあるんですよね。

例えば、人の目がどれくらい人を見ているものなのか、というのがわからない。
これ、結構切実な問題なんですよ、本当に。
見られていないと思ってやっていたことがばっちり目撃されていたと判明したときは、それはもうどうしようもなく慌てますから(-_-;
まあ見られて困るようなことをしなければいいだけの話なんですけどね。

楽しいこと

見えていないとできないことも多くて、楽しめることの範囲は狭まってしまうかもしれませんが、それでも私は充実した日々を送っていますよー♪
読書や音楽を楽しんだり、おいしいものを求めてお出かけしたり。
旅行も好きです。
目で見ないとわからないものでも、工夫すれば楽しめたりします。

最近は、パソコンやスマートフォンのおかげで私たちの生活環境はずいぶんよくなってきていて、楽しめることも増えました。
例えば映画。
映画館で見ているとき、音だけを聞いていると、よくわからないシーンもあるんですよね。
周りの人が笑いだしても、どうして笑っているのかわからなくて、取り残された感が半端ない。
でもスマホのアプリを使えばそんな状況から抜け出せるんですよ。
イヤホンで音声解説を聞きながら映画を見られるので、何が起こっているのかちゃんとわかるんです。
いい時代が来たもんだなあ。

まとめ

全盲というとネガティブな印象を持たれることも多いと思いますが、悪いことばかりではありません。
まあ世の中見ないほうがいいものも結構あるかもしれないし(笑)

私はいつも、楽しいことを見つけて日々を過ごしています。
このブログを始めたのも、その様子を伝えることができればと考えたからです。
もしそれが少しでも誰かのお役に立つのであれば、こんなうれしいことはありません。

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