星野源さんのエッセイ集『そして生活はつづく』を読みました。
先日このブログで『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』という本を紹介しましたが、その中でも取り上げられていた1冊。一部分読んだだけでも面白かった。
ストレスたまるこんなとき、この本を読めば笑って元気になれるんじゃないかと思い、手に取りました。
ということで感想を書きます。
ダメなところがいい
読んだ感想を一言で言えば、とにかく面白かった。想像以上に。
クスクス笑いながら読みました。
「つまらない生活を面白がろう」というテーマで書かれた、星野源さんの初めてのエッセイ集。
源さんは「生活が嫌い」な方だったんですね。生活が嫌いだからとにかく仕事に打ち込む、というタイプなんだそう。
だから仕事ではキラキラしている源さんだけど、生活の中ではダメなところもたくさんあり…。
それを「そんなこと書いちゃうの?」と心配になるくらい素直に表現されているんです。好感が持てました。
「ダメな部分」なんて書いたけど、それは決してダメなんかではなくて。
そういう部分があるからこそ楽しいエッセイが生まれたわけで。
そういう部分が演劇や音楽にもつながっているわけで。
ダメな感じのところも源さんの魅力なんですよね。
私にも、マイナスなところは数えきれないほどある。でもそれをもっと好きになってあげてもいいのかな。源さんみたいな才能はないけど。
そんなふうに思わせてくれる本でした。
文章すてき!
私にとって星野源さんといえば一番なじみがあるのは音楽ですが、文章もすてきなんだな、と思いました。
ただ面白いというだけではなく、物の見方や考え方が独特で興味深かった。
役者として、音楽家として、日々忙しいはずなのに、その中でこんな文章が書けるなんて!
私ね、ブログでも何でも書くのに時間がかかりすぎるんです。
で、時間をかけて書いてこの程度だから困る。
ああー、何か嫉妬にも似た感情が芽生えてしまうよー。
たくさんの仕事を持っていても、一つひとつしっかりとこなす。中途半端にすることなく。本当にすごい方ですよねー。
源さんの周りの方もすてきだった。
特にようこちゃん(お母さん)がユニークで印象的。源さんのことをよく見ているんだなあと感動しました。
そして私の生活もつづく
コロナで大変な今、普通の生活はできなくなっている。それでも生活は続いていくわけですよね。
これを乗り切るためには、少しでも面白がれる要素を見つけていくしかないですね!
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